新年特別企画
ブランド商品徹底研究
4つの志向で分析する
次世代ニーズを吸収する『新・定番商品』
2017年1月15日
月刊「食品商業」平成29年2月号に執筆
1、消費トレンド解説
図表「食品を選択する際に重視する点」
男性:おいしさ、好み、価格
女性:おいしさ、鮮度、価格、安全性、好み、季節感、栄養価
次世代の若年層の「好み」の傾向は
①健康志向
②簡便志向
③個食志向
④コト志向
2、今後、新定番となる商品予測
①健康志向
・加える:カルシウムや鉄分など
・減らす:塩分、糖分、カロリーなど
・ゼロ化:アレルギー物質なし、添加物なしなど
・ナチュラル系:チアシードなどのスーパーフード
・機能性表示食品:高リコピントマトジュースなど
・健康食品:コラーゲン、DHA・EPAなどを含む食品など
②簡便志向
・例えば、チューブ入り調味料、フリーズドライ味噌汁シリーズ、
・作る側、食べる側ともにマンネリにならないように継続的にレシピ提案
③個食志向
・カップ麺など「食べきり」商品群の展開
・おひとりさま対応の調味料など「使い切り」商品群の展開
④コト志向
次世代の若年層が話題にして「いいね」と発信したくなる商品群の展開
・おいしいこと
・楽しいこと
・健康にいいこと
・うれしいこと
・新しいこと
・今まで知らなかったこと
⑤ポイント
・商品特徴の「殺し文句」が明確で「特徴」が訴求できること
・若年層のお客がSNSで自慢げに発信したくなる商品であること
3、2016年のPOSデータから探る「定番・新定番商品」
①インスタント味噌汁・吸い物
時流に乗って確実に伸びている傾向(永谷園の事例)
②冷凍麺(マルハニチロの事例)
幅広くニーズに対応することがポイント
③冷凍米飯加工品
世帯、消費者属性の変化により主食としてのニーズが高まる
④オリーブ油
トップ2社が拮抗(日清オイリオグループとJ-オイルミルズ)
⑤チーズ
ナチュラル、プロセスチーズともに需要の高まり(森永乳業の事例)
⑥日本茶・麦茶ドリンク
若年層、女性に受け入れられる新商品がカギを握る(伊藤園の事例)
⑦スナック
市場は縮小傾向もポテトチップスに注目
⑧チョコレート
健康志向な消費者による常食化でますます好調