2024年~2025年 売場づくりと販促の強化書
加工食品:基本を徹底しつつ健康を意識した売場づくりで差別化を図る
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コロナ禍が落ち着いた一方で、円安や物価高が消費者と売り手双方に
大きな影響をおよぼしている。消費者の節約志向がさらに高まり、
とくに価格競争が激しい加工食品部門では難しいかじ取りを迫られている。
こうした背景を踏まえ、2024~25年における商品政策(MD)・売場づくりの
方向性について解説する。
1,実質賃金の低下から節約志向が高まる
1.物価高に賃金が追いついていない
2.原油高、原料高、人件費の高騰で小売業は値上げせざるを得ない環境下
2,販売環境の変化に対応した販促強化を
5適の実践(MDの基本)
①適時:お客が買いたい時(タイミング)
②適品:買いたい商品を
③適量:品切れなし・見切りなしで
④適価:買いたくなる価格、買ってもいいと思う価格で
⑤適場:買いたくなる環境や場所、売場づくりの追及と競合店との差別化
3,差別化の売場づくりの例:健康を訴求した売場づくり
図表項目
①加えて健康
・殺菌力(お茶のカテキン、のど飴のセチルビリジニウムなど)
・スーパーフード(チアシード入りコンニャクゼリーなど)
・チャコールフード(食用炭入りのシフォンケーキなど)
・乳酸菌(チョコレートやペットフードなど)
・ビタミン(ビタミンB6・C・E添加の野菜飲料など)
②減らして健康
・カロリー(マヨネーズ・カレールウ・ドレッシングなど)
・脂肪(牛乳・ヨーグルトはじめ乳製品など)
・糖質(ロカボマーク付きのパンやサラダなど)
③ゼロにして健康
・アレルギー物質
・グルテンフリー
・トランス脂肪酸
・プリン体
・食品添加物
・ノンフライ
・カフェイン
④自然の恵み
・ファイトケミカル
・有機栽培のものなど
⑤特定栄養素(HPでは詳細略)
・オメガ3脂肪酸など
⑥その他
・インバウンド対応(ビーガン、ハラール対応、日本食の土産物用など)
・情報提供(こころの健康診断アプリ、血糖値管理アプリなど)
写真例
1.健康サポートコーナー
2.物産展で定番商品以外の販売売場
3.健康食材として注目のナッツ類売場